手術当日にすべて終わる
「ワンデーインプラント」を採用

従来のインプラント治療では、まず歯を抜き、あごの骨の治癒を待ちます。

その後、改めてインプラントを埋め込む手術を行い、さらにインプラントと骨の結合を待ってから仮歯を装着するという流れ。全体として長期間を要する治療となっていました。

この治療プロセスには、実は二つの重要な課題が隠れています。

一つ目は、歯を失った部分の「あごの骨が徐々に痩せていく」という点です。

インプラント治療の成功には、人工の歯の根とあごの骨がしっかり結合しなければなりません。しかし、骨が痩せてしまうとこの結合が難しくなり、治療の成功率にも影響を及ぼす恐れがあります。

二つ目は、治療期間中に「歯がない状態が続く」こと。歯がない姿を他人に見られたり、食事の際に不便を感じたりと、患者さまにとって大きな負担となっていました。
 

こうした課題を解決するために、私どもが採用しているのが「ワンデーインプラント」。抜歯とインプラントの埋め込み（埋入）、そして仮歯の装着までを、なんと手術当日に一度で完了させる治療法です。

従来のインプラント治療では、インプラント埋入後に骨との結合を待ってから仮歯を装着しますが、ワンデーインプラントではその待ち期間が不要です。

当院では、インプラントを埋め込むと同時にあらかじめ準備した仮歯を装着します。手術当日に歯が入るため、柔らかいものであれば食事が可能。また、歯のない期間がゼロになり、見た目を気にされる方の不安も解消できます。

食事の楽しみを諦めたり、人前で笑顔を見せることに躊躇したりする必要はもうありません。手術当日から自然な見た目と基本的な機能を取り戻せるのが、ワンデーインプラントの大きな魅力なのです。
 

ワンデーインプラントの利点は、審美面や機能面だけにとどまりません。治療期間が短縮されるという大きなメリットもあります。

抜歯とインプラント埋入手術を別々に行う従来の方法では、抜歯後の傷が治るまで待機する期間が必要です。この待機期間だけで治療全体が長引いてしまいます。

さらに、インプラントを埋め込んだ後に骨との結合を待ってから仮歯を装着する場合も、この結合期間分だけ治療期間が延びることに。結果として、従来の治療法では最終的な被せ物の装着まで5か月以上かかるケースがほとんどです。

これに対し当院のワンデーインプラントでは、トータルの治療完了までわずか2か月で可能です。

手術当日に仮歯を装着した後は、骨との結合や歯茎が安定するのを待ち、最終的な被せ物を作製して仮歯と入れ替えます。この最終調整により、安定した機能と見た目を長期にわたって維持することが可能です。

「抜歯即時荷重法（ばっしそくじかじゅうほう）」と呼ばれるこの治療法では、手術回数が1回のみ。痛みをはじめとする身体的な負担はもちろん、何度も通院する時間的な負担も大幅に軽減されます。

仕事や家庭で忙しい方、できるだけ早く治療を終えたい方、そして治療中の見た目を気にされる方にも、ワンデーインプラントはおすすめです。